がん保険について

プロが解説!がん保険には抗がん剤治療の保障が必須である2つの理由

プロが解説!がん保険には抗がん剤治療の保障が必須である2つの理由

がん保険を検討しているんだけど、保障が色々ありすぎて良く分かんないなぁ。

がん保険に絶対つけておいた方が良い保障とかってある?

オススメの保障があれば教えてほしい。

こういった疑問を解決する記事となっています。

結論から言ってしまうと、がん保険では《抗がん剤治療時の保障》があるものを選ぶべきです。

なぜなら「抗がん剤治療はがん患者の7割が経験する治療であり、また、治療費も高額になる可能性が高いから」です。

この記事では

  • 抗がん剤治療が行われる割合と今後の展望
  • 抗がん剤治療を受けた場合に掛かる治療費
  • 自分に合ったがん保険を簡単に見つける方法

について、元保険営業で保険のプロである私が実際のデータを用いながら解説していきます。

この記事を読み終えることで『がん保険に抗がん剤治療の保障が必要な2つの理由と自分に合ったがん保険を簡単に見つける方法』が分かるようになりますので、

現在、がん保険を検討している、若しくは、巣瀬にがん保険に加入している人は、少しお時間を取って頂ければと思います。

【がん保険考察】抗がん剤治療を受ける人の割合と傾向

黒板に描かれた右肩上がりのグラフ

抗がん剤治療の保障が重要だと考える理由の1つとして

「抗がん剤治療を受けるガン患者が非常に多く、また、今後さらに治療を受ける人が増えていくと予想されているから」

という「医療環境的な面」が挙げられます。

抗がん剤治療はがん患者の70.5%が受ける治療

ガン治療において「手術療法・化学(抗がん剤)療法・放射線治療」の3つは「がんの三大治療」と呼ばれており、患者の約98%が受ける治療です。

そして、3大治療の中でも「抗がん剤治療」の実施件数は極めて多い為、私としては抗がん剤治療の保障が必須であると考えています。

以下は、東京都福祉保健局の「がん患者の就労等に関する実態調査」から『ガン患者が受けた治療種別』のデータを抜粋し、まとめたものです。

手術療法74.5%
化学(抗がん剤)療法70.5%
放射線治療30.4%
ホルモン療法(※)18.9%
※ホルモン療法とは?
抗ホルモン剤を使用した治療法のこと。
がん保険では抗がん剤≒ホルモン剤という扱いが多いので、ここでは表記した。
データ元 「がん患者の就労等に関する実態調査」報告書(平成26年5月)

このように抗がん剤治療はがん患者の70.5%が受けており、今後も多くのがん患者が抗がん剤治療を受けると考えて良いでしょう。

以上のデータから「がんになったら抗がん剤・ホルモン剤治療を受けることになる可能性が高い」と言える為、保障が必要であると私は判断します。

抗がん剤治療を受ける人は今後もっと増える可能性が高い

抗がん剤治療はいまでも多くの人が受ける治療ですが、今後はさらに増える可能性があります。

今後、抗がん剤治療が増えるっていう具体的な根拠はあるの?

理由は『現代のがん治療において通院治療の割合が増えており、今後も通院が増えていくと予想されている』からです。

以下は、がん治療における入院と通院の割合がどのように変化したかを表すグラフです。

がん治療における入院・通院の割合と変化

見てわかるように通院の割合がここ20年で大きく増えており、今後も医療が発達するにつれて通院がさらに増えると予想されます。

では何故、通院が増えてきたら抗がん剤治療も増えると考えるのでしょうか?

答えは、通院で行われる治療は『抗がん剤治療 or 放射線治療』のほぼ2択だからです。

3大治療で考えると通院で手術は無理ですから、通院は抗がん剤や放射線による治療が主体となります。

以上のことから『がん治療において通院が主流になってきている為、抗がん剤治療の保障がある商品を選んだほうが良い』と私は考えます。

通院が増えているんなら、放射線治療の保障もいるんじゃないの?

もちろん、放射線の保障もあったほうが良いですね。

ただ『放射線の保障はがん保険であれば最初から付いていることが多い』です。

ですので、がん保険を選ぶ際には『抗がん剤治療時の保障があるかどうか?』を第一に見るようにしていれば大丈夫だと思います。

【がん保険考察】抗がん剤治療の治療費と今後の展望

男性医師と治療費のイメージ

抗がん剤治療の保障が重要だと考える理由のもう1つとしては

「抗がん剤治療は治療費が高額になる傾向があり、また、今後、新薬の登場などでさらに高額化する可能性があるから」

という「金銭面」が挙げられます。

抗がん剤治療はランニングコストが掛かる

使う抗がん剤次第ではありますが、抗がん剤治療は3大治療の中でも特に費用が掛かる傾向があります。

何故かというと『大体の抗がん剤は1回投与・服用したら終わりではなく、一定(毎日~毎月)のスパンで投与・服用を継続する必要があるから』です。

具体的には以下のようなスパンで治療が行われるイメージですね。

抗がん剤・ホルモン剤治療にかかる期間の例
引用 : 《生きるためのがん保険Days1 ALL-IN》パンフレット より

このように抗がん剤は治療期間が長くなりがちで、場合によっては数年にわたって続くこともあります。

以上のように抗がん剤治療は、ランニングコストが長期間発生する可能性が高いので、金銭的な負担が大きくなると考えられます。

治療に高価な抗がん剤を使う場合もある

また、そもそも高価な抗ガン剤を使った場合には負担が大きくなります。

特に国内で認可されて間もない新薬を使った場合には、たとえ保険適応であっても、1回につき10万円以上の自己負担が要るケースもあります。

以下は最新のガン治療で使われている抗がん剤の薬価をまとめたものです。

最新の抗がん剤治療で使われている薬の価格一覧

参考リンク 高額のがん最新治療薬 実際に患者が払うのはいくら?

確かに高い薬は高いけど……

1回5000円とかの薬もあるし、実はそこまで治療費は掛からないんじゃないの?

残念ながら、1回1万円以下は全て経口投与の抗がん剤ですので、1日1回以上の服用が必要です。

ですので、1か月分の処方なら5000円×30日で15万円になり、15万円の3割負担で45,000円が1か月分の薬剤費になります。

以上のように、高価な抗がん剤を使った場合は健康保険が適応されても自己負担が重くなりがちですので、保障はあったほうが良いと考えます。

高額療養費制度を活用しても治療が長引くと厳しい

でも、医療費の自己負担額って上限があるんじゃなかったっけ?

はい、おっしゃる通りで医療費が高額になったら『高額療養費制度』を使う事で自己負担額を抑えられます。

以下が高額療養費制度を使った場合の自己負担上限額です。

70歳未満の自己負担上限額(※1)

年収目安自己負担額の上限多数該当(※2)
年収1,160万円以上252,600円+(総医療費-842,000円)×1%140,100円
年収770万円以上1,160万円未満167,400円+(総医療費-558,000円)×1%93,000円
年収370万円以上770万円未満80,100円+(総医療費-267,000円)×1%44,400円
年収370万円未満57,600円44,400円
低所得者(市民税の非課税者等)35,400円24,600円
(※1)70歳以上の自己負担額
70歳以上の自己負担額は(協会けんぽのHP)をご覧ください。

(※2)多数該当とは?
1年間で4回以上高額療養費制度を利用した場合には、4回目から『多数該当』となり、さらに自己負担額が減額されます。

高額療養費や健康保険制度については、以下の記事で詳しく解説しています。

詳細記事 民間医療保険は不要?実はかなり手厚い健康保険の保障内容について解説

これを見ると自己負担額は抑えられるので、保障は不要だと思うかもしれません。

ですが、治療が長引いて支払いが毎月続いた場合には、上限が決まっているとはいえ総額ではそれなりに大きな額となります。

ちなみに、1年間ずっと上限額を超える治療を受け続けた場合の自己負担額は以下の通りです。

年収目安1~3か月目4か月目以降年間
年収1,160万円以上757,800円1,260,900円2,018,700円
年収770万円以上1,160万円未満502,200円837,000円1,339,200円
年収370万円以上770万円未満240,300円399,600円639,900円
年収370万円未満172,800円399,600円572,400円
低所得者(市民税の非課税者等)106,200円221,400円327,600円

年収にもよりますが、年間で60万円弱~200万円の自己負担額となり、1年間治療が続くとそれなりに痛手となります。

以上のことを考えると、抗がん剤の保障はあったほうが良いを私は考えます。

今まで通り仕事が出来なくなり収入が減少するリスクも

また、抗がん剤治療によって副作用が出た場合には、今まで通りに仕事が出来なくなるリスクもあります。

その場合は時短勤務や職場での配置転換、あるいは退職して治療に専念するという選択肢を取ることになる可能性もあります。

そうなれば、収入減少によってさらに経済的な負担が増えるリスクもあります

実際、がん患者を対象にしたアンケートを見ると約60%が「収入が減少した」と回答しています。

Q.がんに罹った後に収入がどうなったか?
減少した58.1%
変わらなかった・増えた40.5%
無回答1.4%
引用元 「がん患者の就労等に関する実態調査」報告書(平成26年5月)

以上のことから、がんによる収入減に備えるためにも抗がん剤治療の保障はあったほうが良いと考えます。

自由診療の場合はさらに高額になる

なお、ここまで書いてきたのはあくまでの『保険適応の治療』の話であり、『自由診療』になるとまた話は全然違ってきます。

自由診療とは健康保険が適応されない「治療費が全額自己負担になる治療」のことです。

特に抗がん剤治療においては『日本で未承認の抗がん剤を使った治療』が自由診療として行われることがあります。

そして、もし未承認の抗がん剤を使った場合には健康保険が使えず、最低でも約10万円~最高で数百万円の自己負担が月ごとに発生します。

その為、自由診療も選択肢に入れるのであれば『自由診療の抗がん剤治療を受けた場合でも保障されるがん保険』を選ぶ必要があります。

当ブログがオススメしているチューリッヒ生命の《終身ガン治療保険プレミアムDX》も自由診療に対応しているがん保険の1つです。

もし興味がある方は、以下のレビュー記事をご覧ください。

詳細記事 チューリッヒ生命《終身ガン治療保険プレミアムDX》の評価【A+】

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がん保険を選ぶのが難しそうと感じた場合はプロに任せるのも有効

資料を広げて説明をする女性

ここまで読んであなたは

がん保険って色々考えなきゃいけない事があるんだなぁ……

正直、めんどくさくなっちゃった……

と思いませんでしたか?

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保険相談サービスを使ってみたいんだけど、具体的にはどんなものがあるの?

保険相談サービスは相談をする場所や形態に応じて3つに別れます、具体的には以下の3種類ですね。

保険相談の種類

  • 来店型の保険ショップ
  • 訪問型の保険相談サービス
  • 保険相談アプリ

また、それぞれの特徴・メリットは以下の通りです。

来店型保険ショップの特徴・メリット・具体例
主な保険ショップ特徴・メリット
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訪問型の保険相談サービスの特徴・メリット・具体例
主な訪問型保険相談サービス特徴・メリット
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主な保険相談アプリ特徴・メリット
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『パシャって!保険診断』のレビュー記事を読む

保険のプロから見て、本当にオススメできるサービスだけを厳選させて頂きました。

以上に挙げたサービスであれば基本的にどれを選んでもいいのですが、

個人的には私も使ったことがある『保険見直し本舗』と『パシャって!保険診断』の2つが特にオススメですね。

どっちのほうがオススメなの?

個人的には『保険見直し本舗』がオススメですが、

『保険見直し本舗』は、相談サービスの質の高さ・商品の選択肢の多さを重視する人向け

『パシャって!保険診断』は、とにかくお手軽に保険を見直したい人向け

という感じですので、自分がどちらに惹かれるかで選んでいただければ良いかなと私は思います。

また、それぞれのサービスに関しては『プロが選ぶオススメの保険相談サービスランキング!』という記事でも詳しく解説していますので、

気になった方はそちらの記事も是非ご覧ください。

まとめ

マジックでAnswerと書く
  • 抗がん剤治療はがん患者の7割が受ける治療法
  • 抗がん剤治療を受ける人は今後もっと増える可能性が高い
  • 抗がん剤治療を受ける場合は金銭的な負担も重い
  • 高額療養費制度を使ってもランニングコストが重い
  • 副作用で働けなくなり収入が減るリスクもある
  • 自由診療を受けるとさらに金銭的負担が厳しい

以上『がん保険には抗がん剤治療の保障が必須である2つの理由』でした。

今回の記事を読んで保険の契約や見直しを検討された場合は、以下の記事も必ずご覧下さい。

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